この際なのでいろいろ言っておこう。

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最初はTwitterに書こうと思ったのですが、思いの外長文になったので、せっかくブログをやっていることだし、こちらに書くことにしました。以下、文体が常体になりますが、そういう理由なのでご了承ください。

今日招集された臨時国会、安倍首相の施政方針演説で与党議員がスタンディングオベーションをしたという話を聞いて以来、胸のむかつきが治まらない。旧民主党政権時にもスタンディングオベーションはあったのだが、その時とは様子が違う。

自衛隊の方々に敬意を表すること自体は悪いことではない。だが、国会の演説で首相がぶち上げて与党議員総出で熱狂して応えるというのは、あまりに常軌を逸している。端から見れば、軍国主義そっくりだ。

職業に貴賤はない。それならば、日々ビルの衛生を守り続ける清掃員の方々にも拍手喝采を贈るべきであろうが、彼らはそうはしないだろう。

自衛隊を「我が軍」と呼んだ首相と、その言葉に心酔する与党議員、そして必要性を見出せない改憲論議。きな臭い匂いしかしてこない。

「平和」や「愛国心」の名の下に生け贄を捧げることを厭わない、血に飢えた人々。そういうのはもうやめよう、というところから戦後の日本は始まったのではないのか。

戦後生まれの私は、当然ながら戦前の空気は知らない。だか、こんな状況ならいつか戦争が始まっても不思議はない、と薄々感じるようになってきた。

「平和ボケ」と言われてもいい、どんな大義名分があろうとも、私は戦争に巻き込まれるのはまっぴら御免だ。死にたくもないし、殺したくもない。

だからこそ、政府には言葉を尽くして近隣諸国との和平を築いてほしい。その努力もしないで防衛防衛と言って武器を積み上げるのは、私からしたら手を抜いているようにしか見えない。

武力による自衛は最終手段だ。だが、それを使わないために、今の政府はどれだけのことをしているというのか。改憲などと言ってる暇があるなら、北朝鮮に乗り込んで和平交渉を始めるくらいの気概を見せてほしいものだが……金の力でしか物事を動かせないコミュ障のぼんぼんには期待するだけ無駄だろうか。

そう言えば、1ミリも解決に向かっていない拉致問題はいったいどうなっているのだろう。「安倍政権最大の政治課題だ」と言ったのは、あれは嘘なのか。まあ、彼の誠意のない鉄面皮は今に始まったことではないが、こんな政権の支持率が50%を超えているというのだから、まったくもってやりきれない話である。

 

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