今朝の午前5時から8時まで、GOES-9からの衛星雲画像の配信が停止していたようです。
停止直前の午前4時に配信された画像はこんな感じ(気象庁HPのスクリーンショットより)。南半球で、先日と同じような画像の乱れが見られます。
これは、やはりGOES-9に何らかの不調があると見るべきですね。
NOAA(アメリカ海洋大気庁)の衛星指令部のサイトでは、GOES-9の姿勢制御関係のユニットに異常があることが報告されています(GOES-9はこれで一旦引退した)。もっとも、それはGOES-9を日本の観測に投入する時点ですでにわかっていたことなので、今さらどうこう言ってもしかたがありません。ですが、14日と今日発生した流れるような画像の乱れは、もしかすると衛星の姿勢の狂いが原因なんではないでしょうか。だましだまし使ってきた“中古品”も、そろそろ限界に来たように思えてなりません。
ひまわり6号は現在試験運用の段階で、正式運用は今月末にも始まるとされていますが、この分だと若干前倒しで正式運用に入る可能性もありそうです。
梅雨時は、局地的な豪雨などの災害が発生しやすい時期です。防災のためにも衛星観測がいっそう大事になる季節ですから、いい加減不安定なGOES-9にはお引き取り願って、早くひまわり6号を正式に投入してもらいたいものです。