反省する巨人とアンチな私

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パ・リーグは試合の全日程が終わり、今日はセ・リーグで阪神の優勝が決まり、プロ野球はひと区切りがついた感があります。
そんな裏で、読売新聞朝刊のスポーツ欄で連載されているとある記事が面白いです。
その記事のタイトルは「誤算 巨人敗北の理由」。いわば巨人の反省文です。


“超重量打線”を売り物に鼻息も荒かったのが、今季はチーム史上最悪の敗け数を更新中(今日で78敗目)。
そんな巨人をつかまえて、当の読売新聞が「ここが悪かった」「あれが良くなかった」「ここが誤算だった」などと神妙な様子で批判を続ける様は、実に滑稽なものです。アンチ巨人な私にとっては、まさに醍醐味。
投手陣は「“方程式” 開幕でご破算」「抑え定まらず エースは故障 若手伸び悩む」。
打撃陣は「重過ぎ 動けず」「個人技頼み 不協和音」。
指導力は「もっと言うべきだった」。
記事のあおりを見る度に「ああもう、読売新聞とっててよかったわぁ」と、痛快な気分にさせられます。
言わせてもらえば、その辺は誤算というより大半が必然の結果だと思うんですけどね。
そこにあえて「誤算」というタイトルをつけるところがいいですね。「本当はこんなはずじゃなかったんだ」という自己弁護がかいま見えて、これまた苦笑ものです。
実を言うと、長嶋監督~原監督の頃はひそかに巨人が好きだったんです。特に原監督の「ジャイアンツ愛」はかなりお気に入りでした。でも、その原監督の事実上の更迭、金にまかせた無節操な戦力補強、堀内監督の不遜な言動、等々……そういったものを見るたびに、巨人に対して絶望を感じるようになりました。こんなにバランスが狂ったチームが勝てるわけがない、いずれ自壊する……と。
ならば、いっそのこと一度完全に地に堕ちてもらって、そこからぜひ再生してもらいたい。そう思って、去年からは私はアンチ巨人になりました。巨人が負けるたびに「よし、それでいい。もっと堕ちろ」とほくそ笑むようになったのです。
そして今、巨人は自ら反省文を書かねばならないほど地に堕ちました。正直に、ざまぁみろと言ってやりたいです。これこそがあるべき末路。とにかく、今の巨人には滅んでもらいたいんですよ。
来季は原監督の復帰が確実視されているとか。時間はかかるでしょうけど、またあの「ジャイアンツ愛」で巨人を再生させてもらいたいものです。阪神が常勝チームとなりつつある今、好敵手としての「強い巨人」がいた方がセ・リーグは盛り上がるでしょうからね。
そうなったら私は、また隠れ巨人ファンに戻ることになるのかもしれません。

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