桜開花予想:気象庁と民間気象会社 予想日1週間もずれる
あっはっはっはっはっ(大笑)
いやぁ、これは面白い。ウェザーニューズ、思いっきりケンカ売ってますな。
ウェザーニューズは去年辺りから台風とか長期予報とかで大胆な独自予報を出していて(台風に関する予報は気象業務法的にかなりグレーゾーン)、業界的には「どうなのよ?」的なイメージがあったんですけど、こういうところで気象庁と真っ向からぶつかるとは思いませんでした。いやはや、結果が楽しみですね。
ちなみに、桜の開花予想というのは「気象予報」の範疇ではないので、誰でも勝手に発表することはできるんです。それでも、世間的には(桜祭りの開催時期を左右するとか)影響は少なくないので、言う方はかなり責任重大。民間の会社がおいそれと手を出せる領域ではないのですが、そこへ持ってきて1週間以上もずれのある予想をあえて発表するなんてのは、勇気があるというか蛮勇というか……。どちらにせよ、気象庁に対抗しようという野心ありまくりなのは間違いなさそうです。
ただ、この“抗争”の裏を返すと、独自予報を出せる権限がありながら気象庁の予報を追従するばかりという今の民間気象会社、ひいては気象予報士の現状が浮き彫りになっちゃうんですよね。そういう意味では、気象庁にケンカ売れるだけの自信(自己過信?)を持っているウェザーニューズがちょっとうらやましく思えたりもするのですが……でも、はずしちゃったら信用ガタ落ちですから。よくやるもんですよ。
まあ、ここだけの話、ウェザーニューズの予報は一見きめ細かいようでいて、精度はたまにすごく怪しくなったりしますからねぇ。半分バクチみたいな予報を出してるときもあったりして、びっくりすることがあります。予報精度の検証とか、ちゃんとやってるのかしらん。
ともあれ、今回の開花予想に関しては「お手並み拝見」といったところですね。
計算式を修正したばかりの気象庁にとってはプライドのかかった一戦、どういったオチがつくのか、生暖かく見守りたいと思います。
※私は某民間気象会社に勤めてる気象予報士です。念のため。