南鳥島の観測所職員、台風12号の接近で一時避難

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南鳥島気象観測所職員の一時島外避難について

猛烈な台風第12号が、勢力を維持したまま、9月3日ころ南鳥島付近を通過し、暴風、高波及び高潮により職員に危険が及ぶことが予想されることから、南鳥島気象観測所の全職員を平成18年9月1日13時頃をもって、一時島外避難させることにしました。

そりゃまあ、猛烈ですからね。南鳥島みたいな小さな島、どうなるかわかったもんじゃないですもの。
ちなみに、「猛烈な台風」ってのは、中心付近の最大風速が54m/sを超えるものを言います。時速にすると約200km/h。日本の領土内でこれだけ強烈な台風にお目にかかれることはそうそうありません。
もっとも、今現在では最大風速が50m/sになってるので1ランク下がって「非常に強い台風」になってるようですが。それでもきついことに変わりはないです。


もっとも、台風の最大風速やら中心の気圧やらってのは、実測値じゃないんですよね。
「ドボラック法」といって、気象衛星で観測した台風の形や大きさを見て、その辺の値を推定しているだけなんです。まあ、ぶっちゃけ見た目で判断してるわけですな。
だから、気象庁が発表した値よりも実際はもっと強い風が吹いていたり、もっと気圧が低かったりすることも充分あり得るわけでして。実際、飛行機観測(台風の近くまで飛行機を飛ばして観測する)が行われなくなってからドボラック法の推定値と実測値の誤差が大きくなってるんじゃないか、という指摘もあったりします。
ちなみに、専門知識がなくても台風の強さを見た目で推測する方法がひとつあります。それは台風の「眼」を見ること。眼が丸くてくっきりとしていれば、それは強い台風の証。眼が小さければ、それだけ中心の気圧が低いしるしです。
そんな風に今の台風12号を見ると……若干眼の形がぼんやりしてきましたね。少し勢力が弱まってきたのかもしれません。
そして、気象関係者をやきもきさせているのがその進路。気象庁は72時間後までしか予想を出しませんが、アメリカ海軍のJoint Typhoon Warning Centerの120時間後予想によれば、かなりの確率で関東地方を直撃しそうな勢いだとか……ほんまかいな?
タイミングによっちゃ、紀子様ご出産を台風が強襲、なんてことにもなるのかも。
まあ、気象関係者の本音を言わせてもらえば、「頼むから、とっとと行く先決めてくれ! 接近でも上陸でもいいから!」ってなとこなんですけどね(苦笑) いい加減、これ以上焦らされるのはたまらんですよ。

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カテゴリー: news

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