瀬戸内寂聴さん、グッジョブ。

Pocket


9歳から99歳までの 絵本 般若心経

般若心経をここまでかみ砕いて説明できるものだとは思わんかったですよ。
これだったら子供が読んでもまるっと頭に入りそう。
「あると思えばある、ないと思えばない」ってのは、むしろ大人の方が理解が難しいかもしれませんな(苦笑)。


般若心経の特に面白いところは、「無苦集滅道 無知亦無得 以無所得故」だと思うのですよ。
そこまでさんざっぱら「何もかも無だ空だ」と言っておいて、最後に「そういう考え方自体も無いのと同じ」と再帰的に自己否定してしまうところにプログラマ心をくすぐられます(笑)
でも、「菩提薩埵 依般若波羅密多故……」以降はなんだか宣伝くさくて、テレビショッピングみたいなんですよね。
「得阿耨多羅三藐三菩提」とか「能除一切苦 真実不虚」なんて辺りは、小さい字で「※効果には個人差があります」とか注釈つけたくなりますわ(失礼)。
あー、でも、面白いですよ。般若心経。違った方向から物事を見るという意味でも、覚えておいて損はないかと。この視点を持ってると、切羽詰まったときに肩の力が抜けますから。
ちなみに、どーでもいいことですけど「無無明亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽」のくだりは、私が最初に勉強した解釈と寂聴さんの解釈が少し違うようなんですよ。まあ、大体言ってることは同じなんですけどね。これだけ有名なお経でもまだ人によって解釈が違うんだなぁ、と少し意外に思った次第。
ま、それとても些細なことなんで。それこそ般若心経の教えどおり「こだわらない」のがよろしいかと。

Pocket

カテゴリー: book

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)