おごるなかれ、民主党

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’07参院選:自民、歴史的惨敗 民主、第1党に 安倍首相は続投表明
アンチ安倍内閣を標榜する私としては、昨日の参院選の結果は実に痛快なものでありました。
そして安倍首相の続投宣言に唖然。今日の東証は自民惨敗よりもこの続投宣言を嫌気して値を下げたとか。何だかねぇ。
それはさておき、参院で第1党になった民主党は早期の衆院解散を求めていくそうですが……ここはちょっと待ってもらいたい、と思うのです。


今回の民主党の大勝は、「安倍政権にお灸をすえてやろう」という有権者の後押しがあってのことです。
お灸をすえることに成功した人たちは溜飲を下げて、今はある程度フラットな状態になっていると思われます。年金問題や閣僚の不始末に対する怒りや不満は、いったんリセットされたと見るべきでしょう。
となれば、今もし衆院選をやったとして、また民主党が勝てるとは限りません。民主党は、自分らを支持する人が増えたのではなく、与党を支持しない人が一時的に増えたに過ぎないということを自覚すべきです。
二院のうちひとつを支配するだけの権勢を得たということは、裏を返せば現実的な政策を求められるということでもあります。与党に噛みつけばいいだけの野党では済まないのです。
今回の大勝の威を駆って政権交代を狙いたい気持ちもわかりますが、現政権を転覆させること自体を目的に党利党略に走るのであれば、国民はあっという間に民主党から離れていくでしょう。
これからの民主党に求められているのは、きちんとした政権担当能力を示すことです。参院の運営を通じて、政権を任せるに足るだけの実力があることを証明すれば、国民の支持も自然と伸びるはずです。衆院選で政権交代を狙うのは、それからにすべきでしょう。
今が好機と利を漁るような行動に出れば、与党に対する白い目が「政治不信」となって民主党にも向けられることにもなりかねません。ここはひとつ、抵抗勢力としての野党としてではなく、“もうひとつの与党”として振る舞うくらいの落ち着きがほしいものです。
つーか、今ここで民主党にボロを出されたら、国民は絶望しますからね。
ほんと、ちゃんとした政治やって下さいよ。

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