安倍首相:辞任の意向表明 「局面を転換」理由に
いやはや、何とも。
当ブログでは事あるごとに安倍首相を批判してきましたが(参照1、参照2、参照3)、ここまで見苦しい最期を遂げるとは思いませんでした。
こりゃ、立派な(政治的)自爆テロですな。
「辞めるんだったら参院選直後に辞めるべきだった」というのは、今さら言うまでもないこと。
それにしても、なんで国会の開会直後に辞めるのか。
国会は大幅に会期を延長せざるを得ないでしょうし、政治的にも大きな空白を作ることになる。
誰ひとりとして得をしない、それどころか日本全体に迷惑をかけまくる、このタイミング。
国会の運営費だってタダじゃない、国民の税金でまかなってるんですから。見方によっちゃ賠償請求もんですよ。
テロ対策特措法延長に「職を賭する」と宣言した3日後に、早々に賭けから降りた安倍首相。
どんなに言い訳しても「敵前逃亡」のそしりは免れないでしょう。
それとも何ですか、「特措法延長は無理っぽいから、アメリカ様に死んでお詫びを……」ってことですか。
体調不良が一因とも言われてますけど、例えそうだとしても同情する気にはなれませんね。
一国の長として、いや政治家として、あまりに無様です。
「美しい国」が聞いて呆れます。
とはいえ、今まで攻勢に出ていた民主党がいきなり的を見失ったのも事実。
そういう意味では、政局にリセットをかける効果はあったのかもしれません。
もっとも、政治的にはいろんな問題が「振り出しに戻る」わけで(特に外交面)、リセットするのがいいこととは限らないんですが……。
日本の政治に「グラウンド・ゼロ」を作り出した、安倍首相の“自爆テロ”。
その空白を埋めていくのか何なのか、これから見極めていかねばならないでしょう。
[余録]
次の首相は誰でしょう?
本命:麻生太郎
対抗:谷垣禎一
穴:福田康夫
大穴:小泉純一郎
……大穴は嫌だなぁ(苦笑)