すっかり出遅れた感もありますが、昨夜あまり話せなかったのでここでまとめておきます。
まず、各作品から。
細密に鉄路かよへり春の星 生駒大祐
鳥たちのうつけの春をハトロン紙
記号うつくし空港の通路を蝶 田島健一
あかときの芭蕉がふたりいる柳
うららかに暮らした跡のあるほとり 鴇田智哉
アラームアラーム青葉若葉のめくれ来よ
クリアそれから川べりの芽吹かな 宮本佳世乃
百千鳥喇叭笑つて走り抜く
で、記事としては4人の座談会形式で「佐藤文香の『君に目があり見開かれ』を読んでみた」というものがありました。この記事は、4人それぞれの個性が見えてきて、非常に面白かったです。
深入りは避けつつ、素直な感想を述べる生駒さん。
各論から始まって、より普遍的な批評を試みる田島さん。
「俳句は」「句集は」という視点から高い精度で的確にコメントしていく鴇田さん。
少し距離を置いたところから鋭く突っ込む宮本さん。
うん、非常に面白かったです。
私も佐藤さんの句集を読みましたけど、4人とはすこし違う印象を抱いたので、その辺の差異も含めて、楽しませてもらいました。
どう違ったのかは、ここで詳しく書くと「オルガン」の内容から離れてしまうので、別の記事にて。
聞いた話では、すでに次号の準備も進められているそうなので、今後に期待したいと思います。