さてさて、ようやく本丸の仕事に取りかかることができました。CentOS 7でのカーネルのビルドです。
今回、何でわざわざカーネルをビルドするかというと、ECS LIVAでCentOSを動かすためです。LIVAにCentOS 7を入れようという画策は去年の夏頃に散々試みたのですが、結局カーネルのバージョンの古さゆえにLIVAでは動かない、という残念な結論に終わってしまいました(顛末はこちらの記事参照)。ですがその後、LIVAのeMMCに対応したカーネルをビルドしてOSごとddで流し込むという荒技を編み出した方が現れまして(こちらの記事参照)、さすがにそこまではできない、と舌を巻いていたのです。
が、しかし。このままではせっかく買ったLIVAがただの文鎮になってしまいます。とりあえず動してみるためだけに買ったWindows8.1も含めて約3万円も出費したのに、これではあまりにもったいない。折しも、新しい職場でサーバ監視の方法をいろいろと学んだことで、VPSで運用している polaire.orgのメインサーバを自宅から監視するサーバが1台欲しいな、と考えるようになっていたということもあります。完全ファンレス&省電力のLIVAなら、その役にまさに打って付けです。ならば私も件の荒技を繰り出してサーバ化してみようじゃないか、ということになりまして、腕試しも兼ねて今回の挑戦を企画した、という次第です。
いや、Ubuntuなら何の問題もなくLIVAで動くことは知っているんですけどね。でも、私の Linux歴は現在に至るまでRedHat系なものですから、やはりここはCentOSで行きたいのです。それに、サーバエンジニアとして、こんなにワク ワクできる作業は滅多にありませんから(笑)。仕事だったら絶対やりませんからね、こんなこと。
というわけで、まずは第1段階としてeMMCに対応したカーネルのビルドを行なうことにします。今回はRPMの作成の勉強も兼ねたいと思ったので、rpmbuildを使った方法をイチから学びつつ進めていきます。それでは、作戦開始です。
(以下、その2に続く)