LIVA X2のベアボーンが出たそうで。

ECSの人気小型PC「LIVA X2」にベアボーンタイプが追加

ううん、そそられますねぇ。こいつにもCentOS7.1を入れてみたいという欲望が、ふつふつと湧いてまいります。

Braswell SoCということらしいので、カーネルのどの辺が対応しているのか調べてみたんですが、Linux Kernel Driver DataBaseによればBraswell pinctrlはカーネル3.19以降で対応しているらしいですね。Ubuntuの15.04がカーネル3.19を採用しているようなので、多分インストールできるんではないでしょうか。

あー、でもX2はM.2 SSDが載っているのもあるんですね。SSDにインストールするのであれば、公式リリースのCentOSでも入るんでしょうかね?

でも私としては、どうせだったらカーネル4.4とかをビルドして、白LIVA同様の手口でSoCにCentOS7.1をねじ込んでみたいです(^^;

サーバ用途で使うにはちょっとハイスペックな気もしますけど、小型ファンレス省電力と言われると、ついサーバに使ってみたくなるのが人情というものです。お金に余裕があれば、楽しいハッキングの日々のために買ってもいいかなと思うのですが、出始めということで今日時点では33,000円以上……ちょっとおいそれと手が出る価格ではないですねorz

まあ、実際のところ、サーバをもう1台作っても使う用途がないというのが正直なところなので(をい)、しばらく様子見ですかねー。でもいいなぁ、ほしいなぁ(病)。

無線LANルータを買い換えた話。

先日、LIVAくん導入に関連して我が家の無線LANルータを買い替えたので、そのことについて少し触れてみたいと思います。

新しく導入したのは、NECのAterm WG2600HPです。このルータ、ネットで評判とか調べるとかなり地雷っぽい印象を受けるのですが、いざ使ってみるとそんなことはなくて、非常に調子がいいです。なので、ユーザーとしてその辺の弁護も含めて。

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CentOS7.1でzabbix-serverが起動しなかった件について

CentOS7(1503)って、CentOS7.1ってことでいいのか。そうなのか。

それはさておき。

そのCentOS7.1を搭載したLIVAくんをpolaire.orgの監視用サーバに仕立てようといろいろやっております。で、まずはZabbixだろう、ってことでひと通り必要なものをインストールして(せっかくだからデータベースはMariaDBにしてみましたw)、さて準備はいいだろうということになりまして。

systemctl start zabbix-server

とやったところ、プロセスは立ち上がるもののサービスとしては起動しない、という少々やっかいな事態に陥りました。

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ECS LIVAにCentOS7をインストールする方法

Windows8.1インストール済みのECS LIVA(いわゆる「白LIVA」)がお安くなっているようですね。今日の時点だと、32GBモデル(LIVA-C0-2G-32G-W-OS)が16,000円弱で買えるようです。

この白LIVA、マシンパワーはそこそこありながら完全ファンレス&省電力&小型軽量&安価と、非常に魅力のある存在だと思っています。そこで、今回はこの白LIVAにCentOS7をインストールして、痛快至極な小型軽量サーバを構築する方法を書いてみたいと思います。

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CentOS 7でカーネルのビルドに挑む(総集編)

お楽しみはこれからだ! とか言っておきながら、ずいぶんと間が空いてしまいました。いったい何をしていたかと言いますと……すいません、ビギナーズラックでカーネル再構築に成功したことを鼻にかけて、カーネルのチューニング(というかシェイプアップ)にハマっておりましたorz いやもう、かれこれ10回以上はmake→仮想環境で動作チェック→動かない、を繰り返しましたね。睡眠時間も削られてしまって、心身ともにかなり厳しい日々でございました。

ですが、こうして過去を振り返っていられるのは、現在の成功があってのこと。軽くバラしてしまいますと、現在我がLIVAは専用のカーネルを得て、CentOS7で問題なく動作しております。

どうやってLIVAでCentOSを動かしたか、という過程は後日まとめるつもりですが、今回はその下準備であるカーネルのビルドの方法について、過去の記事を引きつつまとめてみたいと思います。

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CentOS 7でカーネルのビルドに挑む(完結編)

前回の記事で、何とかmake rpmに成功して、LIVA用のカーネルのRPM(とSRPM)の作成に成功しました。

さて、まず確認しなければならないのは、このカーネルがちゃんと動くものなのかどうか、という点です。というわけで、仮想マシンに実際にインストールしてみました。

# rpm -ivh kernel-3.18.24_LIVA-4.x86_64

……やたらと時間がかかりましたが、無事インストール完了。あとは、GRUB2の設定を書き換えるだけです。

# grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/centos/grub.cfg

問題なく完了。そして、いよいよリブートです。

……をを、あっけなく再起動。

$ uname -a
Linux VirtualMachine-UEFI 3.18.24_LIVA #1 SMP Mon Nov 23 17:37:00 JST 2015 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

OK!! このカーネルは、少なくともLinuxのカーネルとして動作することが確認できました!

……ああ、よかった。

ですが、まだ喜ぶのは早いです。この仮想マシンのイメージを吸い出して、LIVAに移植してきちんと動かなければ、完了とは言えません。

とはいえ、とりあえずカーネルのビルドという大きな山は越えました。今度は、イメージの吸い出しから移植までの手順を考えます。いや、もう計画は頭の中にあるんですけどね。さあ、お楽しみはこれからだ!

CentOS 7でカーネルのビルドに挑む(その3)

ええと、前回の記事でmake oldconfigをようやく終えたのですが、ひとつ非常に重要なことを忘れていまして、仮想マシンを立て直すことになってしまいました。それは、仮想マシンを立てる時の記事にも追記しましたが、VMXファイルに「firmware=”efi”」という項目を追記して、仮想マシンをUEFIモードにしてからOSをインストールしなければならなかったことです。でないと、イメージを吸い出してもUEFIのみ対応のLIVAには移植できませんから。

じゃあ、あれだけ苦労したmake oldconfigの結果は無に帰してしまうのか? いえいえ、出来上がった.configはしっかり退避させておりますので、これをつかってmake menuconfigを実行したいと思います。

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CentOS 7でカーネルのビルドに挑む(その1)

さてさて、ようやく本丸の仕事に取りかかることができました。CentOS 7でのカーネルのビルドです。

今回、何でわざわざカーネルをビルドするかというと、ECS LIVAでCentOSを動かすためです。LIVAにCentOS 7を入れようという画策は去年の夏頃に散々試みたのですが、結局カーネルのバージョンの古さゆえにLIVAでは動かない、という残念な結論に終わってしまいました(顛末はこちらの記事参照)。ですがその後、LIVAのeMMCに対応したカーネルをビルドしてOSごとddで流し込むという荒技を編み出した方が現れまして(こちらの記事参照)、さすがにそこまではできない、と舌を巻いていたのです。

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ECS LIVAにCentOS 7をインストールしようとがんばった結果

[2015/12/10 追記] 以下の記事は、CentOS7の正規版についての調査結果です。やや無謀な方法を使えば、白LIVAにCentOS7をインストールすることは不可能ではありません。ご興味がおありの方は、こちらの記事をご覧ください。


結論から申し上げます。

すみません、ダメでしたorz

白LIVA購入から約半月、CentOS 7をインストールせんとああでもないこうでもないといろいろ調べたり試したり、挙げ句の果てには連日の夜なべ作業がたたって風邪引いてこじらせて「いい加減にしろ」と妻に叱られたり(苦笑)、まあいろいろあったんですが、ようやく人に説明できるだけの結論にたどり着いたので、ご報告する次第です。

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