11.5ノア武道館の感想など

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というわけで、観てきました。
お客さん、かなり入ってましたね。試合開始の時点でアリーナと1階席はほぼ満員、休憩後には2階席もほとんど埋まってました。
カードと試合結果についてはノア公式サイト、詳しい内容については他の観戦記とか速報記事をご覧頂くとして、私なりの感想とかを書いてみたいと思います。
プロレスに興味ない方、ごめんなさい。


第1試合
菊池さん、テンション高すぎ。あのSUWAが引いちゃうくらいの勢いがありました。
見所は……百田さんのバックドロップ?(笑)
掛け合いもうまく回っていて、第1試合としては文句なし。面白かったです。
第2試合
復帰間もない志賀が長い間つかまる展開に、観客も心配そうに見守る雰囲気でした。
志賀締めが出た時点で、勝たせてあげたかったんですけど……惜しかった。
背中に不安が残る志賀をアルゼンチンバックブリーカーでしとめた井上は、あえて厳しい攻めをしたのか、それとも単に勝ちたかっただけなのか(汗)
第3試合
子供たちの声援が飛ぶ飛ぶ。ムシキング人気、すごいですね。
佐野とスタイルが噛み合わないとみたのか、テリーはグラウンドで関節技中心の攻めに徹してました。多彩な固め方を見せてくれて興味深かったんですが、いまいちらしくない感じ。
最後はトップロープからのフットスタンプ(うげげ)からノーザンライトボムで佐野の勝ち。子供たちにとっては残念な結果でしょうし、試合としてもいまいち盛り上がれない内容でした。
ちなみに、この試合についてのパンフレットの解説。漢字に全部ふりがながふってありました(笑)
なんか微笑ましかったです。
第4試合
シリーズ戦だったら、これがメインですって言ってもおかしくない組み合わせと、それにふさわしい内容でした。
休憩前にこんなの観ちゃっていいのかしら、ってくらい面白かったです。
まあ何しろ、4人とも海千山千の芸達者ですからね。みんな隙あらば目立とうとするし。
鈴木や丸藤が挑発すれば、秋山と越中が倍にして返すって感じで、いい掛け合いになってました。
そういや、秋山と鈴木が張り手合戦をする場面がありましたけど……リズムよく殴り合うのって、最近のノアの流行りなんでしょうか。他の試合でもけっこうあったような。小橋・佐々木のチョップ合戦から来てるのかしらん。
最後は秋山のスターネスダストγ(会場ではリストクラッチ式エクスプロイダーと発表されてましたが)で締めて納得、という豪華な試合でした。
ところで試合終了後に、鈴木が秋山に食ってかかるシーンがありました。退場するときも秋山に向かって椅子ぶん投げてましたし。何に怒っていたのかはよくわかりませんが、秋山vs.鈴木のシングル対決のきっかけになるんでしょうか。
第5試合
金丸、あまりいいところなし。もっと早くから勝負に出てもよかったんではないかと。
どうでもいいけど、スコーピオの股間がかなり痛そうでした(苦笑)
450°スプラッシュは初めて生で見ましたけど、いい技ですね。かっちょいいです。
第6試合
個人的には、今日のベストバウト。
格闘技には「名勝負製造機」なる言葉がありますけど、佐々木・中嶋組はまさにそれでしょう。
今日は特に、中嶋と潮崎の動きが非常によかった。中嶋に対する潮崎の剥き出しの対抗意識がいい相乗効果を生んで、まるで若鮎がピチピチはねるかのようなイキの良さ。見ていて実に気持ちがよかったです。
小橋と佐々木は、あいかわらずのチョップ合戦。今日も見飽きるくらいやってました。佐々木は胸の肉が少し切れていたようです。この二人、顔を合わせればチョップの打ち合いをやってましたね。もはや条件反射の域かもしれません(笑)
そして、この試合がよかったのは、4人がここぞという場で見せた集中力があってこそ。
こんなシーンがありました。リング上には小橋と佐々木、中嶋はコーナーで、潮崎はリング下。
小橋が佐々木をハーフネルソンで投げました。
すると中嶋がとっさにリングインして、小橋をジャーマンで投げます(!)
するとリング下にいたはずの潮崎が飛び出して、中嶋をバックドロップで投げました。
そしてその潮崎を、今度は佐々木がフルネルソンで投げた!
中嶋の機転から始まった投げ技4連発。もう場内歓声の大爆発でした。
よほど試合に集中してなければ、ここまでの連鎖は起きなかったでしょう。いやはや、素晴らしいものを見せてもらいました。
中嶋と潮崎がフォールを取り合った終盤。いつ決まってもおかしくない攻防でしたが、二人とも素晴らしい粘りを見せて、いい見せ場を作ってくれました。
最後は佐々木のラリアットで終わりましたが……ほんと、ずっと続けていてほしいくらいのいい試合でした。拍手。
第7試合
そんな好試合の後の三沢vs.天龍戦。どうなるかと思いましたが……とにかく殴る蹴るばかりの展開になりました。
目立った技といえば、53歳とタイガードライバーがそれぞれ1発くらいで。あとはひたすらエルボーとチョップとグーパンチの応酬。天龍はそのスタイルがいつも通りなんですけど、三沢がとにかくエルボーで殴る。最後もランニングエルボーでしたし、何かこう殴らなきゃ気がすまないといった様子でした。よっぽど天龍に腹が立ってたんでしょうかね。
試合的にはややあっさり目の内容でした。
セミファイナル
先日GHCタッグを奪取したばかりの森嶋・ヨネ組に、新タッグとなるKENTA・柴田組。いったいこの4人がどういったものを見せてくれるのか、観客も慎重に探るような雰囲気で始まりました。
いつものスタイルで殺気をみなぎらせるKENTAと柴田に対して、森嶋・ヨネもかなり殺気だっていたようです……序盤のうちは。
ジュニアとヘビーの力の差を見せつけたい思いからか、森嶋とヨネは攻撃を受けきることに専念していたようでしたが、さすがにハードヒット系二人を相手にするとそれもかなりきつかったようで。後半は相当ダメージが来ていた様子でした。
KENTAが森嶋を背負ってgo2sleepを食らわせた時はこれで決まるかと思いましたが、かろうじてヨネがカット。こりゃもしかしたら防衛できないかな、とも思ったんですが、最後は森嶋がKENTAをバックドロップでしとめて勝利。飛び上がって垂直に投げ落とすようなバックドロップは、何かKENTAに対して怒りをぶちまけるような強烈さでした。
とはいえ、結果としては薄氷を踏むような危うい防衛。試合としては攻めきって受けきってでそれなりに見応えがありましたけど、ヘビー級の選手相手に果たして王座を守りきれるのか、若干不安の残る内容でもありました。
ところで、注目の柴田ですが。今回は自分のスタイルを出し切れなかったのか、今ひとつ存在感を示すことができませんでした。凝った連携技をしたりブサイクへのヒザ蹴りを出したりとか、相当に準備をしてきたようなのですが……ちょっと残念です。
にしても、外様である柴田へのノアファンからのヤジがきつかったですね。案外保守的なんだなぁ、とちょっと気になりました。
メインイベント
始まる前から、場内は田上コール一色。そんなに田上って人気ありましたっけ?
ともかく、力皇にとっては完全にアウェイゲームの様相。こんなに挑戦者ひいきで始まった防衛戦も珍しいんではないでしょうか。
私としては、いい試合を見せてくれればどちらでも応援するつもりだったんですが、周りがあまりに田上田上と盛り上がるものですから、かえって気持ちが冷めてしまいました。
試合が始まっても、田上ひいきの異様な雰囲気は変わらず。力皇が攻められている局面で、どこかから力皇コールがかかると、それをかき消すように巻き起こる田上コール。別に田上が不利になってるわけでもないのにどこからか始まる田上コール。田上が不利になればもちろん田上コール。挙げ句の果てには、終盤に力皇が無双を打とうとするとブーイングまで聞こえる始末。チャンピオンがフィニッシュホールドを決めようとして何が悪い!?
力皇がチャンピオンとしてあまり支持されていないのは知っていますし、田上にベルトを獲らせてあげたいという気持ちもわかりますけど、ここまでくると……。ちょっと私の中では理解を超えるものがありました。
試合の方は、序盤は田上火山大噴火といった様相で見応えもあったんですが、10分過ぎ辺りから早くも消耗戦に。田上の動きは目立って悪くなるし、試合運びがもったりしてきていまいち盛り上がれないものがありました(あくまで個人的に、ですが)。
終盤になって、そろそろお互いにフィニッシュの掛け合いだろうという局面になって、なぜか田上が卍固めを始めたり、力皇を花道に投げてみたりと、試合の流れを断ち切るかのようなムーブを見せたのが気になりました。田上の中では、不利な局面を挽回したいという思いで必死だったのでしょうけど、どうにも試合が見えていないような様子でした。まあ、それが田上のペースなのだと言えばそれまでなのでしょうけど、ちょっと気になったもので。
そんなこんなありながらも、大声援に押されるように最後は「俺が田上」を連発して力皇を破った田上。その瞬間は場内総立ちでものすごい盛り上がりだったんですが……私としては、何だかなぁ、という気分でした。試合としては、そうぱっとしたものではなかったと思うんですけどね。
まあ、長く無冠のままでいた田上に対しては、素直におめでとうと言いたいです。
以上、終わります。
いいもの見せてもらいました。

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