押井守監督:最新作「スカイ・クロラ」を発表 宮崎駿監督に対抗意識燃やす
「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト
「近年培ってきた演出方法を封じ」、若者へ向けたメッセージを前面に出す押井監督。
そもそもその演出自体がメッセージであった従来の押井作品の方向性を捨てて、まず伝えたいことありきで(こう言っては失礼かもしれないけど)えらく真面目な姿勢で挑むようです。
こういう姿勢で押井さんがエンターテイメント作品を作ったら、いったいどんなものができるんでしょう。
抑制された中でじわじわと押井色がにじむ“美味しい”作品になるのか、真っ当で綺麗だけど味気ない作品になってしまうのか。
宮崎駿作品はわかりやすく薄っぺらいメッセージが透けて見えるものが多いだけに、対抗意識を燃やすあまりそんなところまで似通ってほしくはないもんです。
まあ、ご当人が「勝算はあります」と言っているのだから、凡作にはならないでしょうけどね。
演出が西久保利彦さん、音楽が川井憲次さん、制作がプロダクションI.Gというお馴染みの布陣なので、それなりに“鉄板”要素はありそうな気がします。
御歳55歳の押井さんが若者へ送る「真面目なメッセージ」……ううむ、なんか似合わん気もしますけどねぇ(苦笑)。
ともあれ、どんなものになるのか楽しみに待ちたいと思います。
来年公開予定とのことです。
早いうちに原作をチェックしておかねば……。