夏のミステリーサークル

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気象庁のレーダーアメダス解析雨量で、ちょっと面白いものを見つけました。
レーダーアメダス解析雨量というのは、簡単に言ってしまえば気象レーダーで雨雲の様子を調べて可視化するというものなんですが、まあ下の画像を見てください(気象庁HPより引用)。今日の午後5時の雨雲の様子です。
200808041700-01.png
(マウスでクリックすると拡大します)

なんと、滋賀県付近を中心にきれいな円形を描いた大きな雨雲があるではありませんか!
こんなことが起こるなんて……自然とは不思議なものですねぇ。


……なーんて、そんなわけないでしょ(爆)
いくら自然が不思議不可解であっても、これこそまさに「不自然」というもの。
タネを明かせば、これはレーダーの解析ミスです。
この円の中心(御在所岳)には国土交通省の雨量レーダーがあるんですが、このレーダーが西日本付近で起きた電波の異常伝播(多分Eスポ)による円形のエコー(電波の反射)を拾ってしまったんです。
で、普通ならこういう異常エコーのデータは解析時に「これはおかしい」と取り除かれることになってるんですが、今回たまたまそれが異常として判別されなかったために、もろに解析結果として出てしまったというわけなのでした。
ぱっと見だとあたかも円を描いた雨雲があるかのように見えますが、これはまったくの幻なのです。
冬に雨が降ったりしたときにごくたまに見られる「ブライトバンド」という現象もこういう円形のエコーを見せますが、今回はそれとは全く違う現象……というか「事故」みたいなもんですね。珍しいポカミスだと思います。
よく調べてないのでわかりませんが、どっかで「天変地異の前触れか!?」とかいう騒ぎになってたりしてたら……残念でした、ってところで(苦笑)。

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夏のミステリーサークル” への2件のフィードバック

  1. おはようございます。
    はあ、そういうもんなんですかー。
    難しいことはよくわかりませんが、科学も万能じゃないですからね。
    そういうミスもあるのでしょう。
    今日は横浜は雨のようで、猛暑も一休みだといいのですが、朝から蒸しますね。
    お体無理せぬように。

  2. こんばんは。
    うーん、できるだけわかりやすく書こうとしたんですが……難しかったですか(汗)
    よく考えれば、レーダーの原理自体が普通の知識じゃないですもんね。
    どうも失礼致しました。
    まったく、昨日今日と蒸し暑かったですね。こういう暑さは耐え難いです。
    あー、でも明日は立秋ですか。もう秋ですねぇ(笑)

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