各方面にご迷惑をおかけしてしまった今回の入院ですが、ようやく退院することができました。結局約3週間も病院にいたことになります。長かった……。
今回の肺塞栓症の治療は、要するに詰まった血栓を溶かすことが目的です。ですが、実際に直接血栓を溶かす薬は使いません。というか使えません(脳内出血する恐れがあるため)。できることといったら、ヘパリンという抗凝固薬を使ってこれ以上血栓ができないようにするだけ。あとは自然の作用で血栓が溶け るのを待つしかないのです。そういうわけで、えらく入院期間が長くなったのでした。
で、血栓が全部溶けたから退院、というわけでもなく、現在もまだ血栓は肺のあちこちに残っています。なので、ヘパリン点滴の代わりにワーファリンという抗凝血作用のある飲み薬を服用しています。この薬、血栓を作らないようにする効果があるのですが、飲み過ぎると出血しやすくなり、しかも出血が止まらなくなるというちょっと怖いお薬なのです。なので、 血栓は出来ないけど出血しないくらいという適量を飲まねばなりません。この「適量」を探るのもまた時間がかかる作業で、量を少しずつ増やしては採血をして効き具合を調べて……ということを1週間続けました。
というわけで、現在はワーファリンを飲み続けて(だいたい1年くらい?)できるだけ血栓を溶かすようにしよう、という気の長い作戦に入っております。まったく、血栓ができるのはあっという間なのに、溶かすにはえらい時間がかかるものなんだなぁ、とため息をつくばかりです。今後は再発しないように充分気をつけて生活せねば、と身にしみて思う次第です。やれやれ。