結社誌に投句した作品6句

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結社誌が届きました。

さっそく主宰選をチェックしたんですが、総没。まあ、今に始まったことじゃないんですが。

今回は今までと少し毛色の違う作品を出してみたんで、どうかなー、と多少期待もしていたんですけど、どうやらお気に召さなかったご様子。

そういうわけなんで、悔しいから(笑)ここでさらします。

題: 旅路

着膨れて帰らぬ家を離れたり

凍星のあまた匂える丘の上

六十兆の細胞凍つる旅路かな

冬薔薇折れし翼の痕に咲く

たましいの器は脆し冬銀河

巡礼を終えて枯野に穴を掘る

投句したのは去年11月の下旬なので、約2ヶ月前の作品なんですが……自分で言うのも何ですけど、かなり気負ってますね。ちょっと力入り過ぎというか、劇的効果狙い過ぎというか……ええ、ぶっちゃけ中二病的です、はい(苦笑)。

前にも書きましたが、私としてはこういう「濃い」句は嫌いじゃないんです。でも、どうやら俳句世間的にはあまり多数派ではない(むしろ孤立している?)ようなので、ちょっとこの方向はしばらく封印しておいた方がいいのかな、とも思っています。むう(あまり納得していない様子で)。

まあ、結社誌ばかりが俳句の基準ではないですから、ほどほどに承認欲求を満たせる程度にやっていきたいです。

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結社誌に投句した作品6句” への4件のフィードバック

  1. 具体例を思い浮かべることができないのですが、中二病的でもいいものは、たぶんいいのだと思います。そういう指向性の問題ではなく、技術レベルで気づくことはないのでしょうか。

  2. コメントありがとうございます。
    技術レベルですか……うーむ。
    実を言いますと、きちんとした俳句の「技術」というのは、あまり勉強していなかったりします。なので、技術レベルと言われると、かなり弱いのです。
    もし、「ここはこうした方がいい」みたいな技術や技法があるのでしたら、ぜひ教えて下さい。
    よろしくお願い致します。

  3. そんな「引き出し昆布の技法」のようなものがあるわけではないのですが、作者であることをひとまずおいて、書かれた文字列を読んだときに、第一読者として味わえるかでしょう。
    「帰らぬ家を離れたり」が「もう帰らないという決意とともに家を出発する」なのか「しばらく帰っていない家を遠巻きに眺めて去る」なのか、とか、中二病の自負にとって季語は「着膨れて」でいいのか、とか。
    「匂ふ」が内在する温度や湿度は「凍星」にふさわしいか、とか。
    「旅路」に具体的なイメージを喚起する力があるか、とか、「凍星」の次の句が「凍つる」なのは狙い通りなのか、とか。
    咲いているのが「冬薔薇」ならそんなに離して通じるのか、とか、「折れし翼の痕」とはどこから折れていることを表しているのか、とか。
    「脆し」は漢字がいいのかひらがながいいのか、とか、「冬薔薇」の次の句が「冬銀河」なのは狙い通りなのか、とか。
    「穴を掘る」というのはただの思わせぶりではないのか、とか。
    そういういろいろを第一読者として吟味して作者である自分自身にフィードバックすることが、「基準」ってことでしょ、と思うわけです。

  4. ……。
    まったくおっしゃるとおりで、言葉もありません。
    勉強させて頂きました。ありがとうございます。
    今後大いに注意していきたいと思います。

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