立春を過ぎたとはいえ、関東地方では雪の降る寒さ。まだまだ「春浅し」といったところでしょうか。
最近俳句関係で何をやっているかと言いますと、思うところあって基本的な写生からやり直しています。いわゆる「十二音技法」も辞さず、本当に平明なところから勉強し直しです。
と言いますのも、先日行った句会で席題が出た際に、まともな句が全く作れなかったことに内心愕然と致しまして。瞬発力の無さもさることながら、感覚だけで作句している自分の姿勢自体に問題があるのではないかと思い、足下から見直していくことにした次第です。
と言うか、最近頭でっかちになり過ぎていたのかなぁ、とも。理屈ばかりが先行してしまって、実力が全く伴っていないことにようやく気がついた、という感じです。
そういうわけで、今は身を慎んで修行の日々を送っております。日常での写生の訓練をしたり、手元にある句集を読んで技巧を学んだり等々。
今テキスト代わりに読んでいるのは、先日復刊された佐藤文香さんの句集「海藻標本」です。いわゆる「俳句の骨法」と言いましょうか、そういうものが無理なく表されているような感じがして、お手本として学ぶところの多い句集だと思います。ちなみにこの「海藻標本」、初版が2008年6月となっていまして、時期的には私が俳句を始めたばかりの頃に編まれたもののようです。それから約7年、遠回りして初心に戻った今の自分にとっては、ある意味運命的(?)な句集なのかもしれません。
といったところで、またここで作品を発表できるようになるのはまだ先のことになりそうです。もうちょっと勉強して、多少はましになった作品を出せるようになりたいと思っています。
それでは、また。