ネット上ではいろいろな情報が行き交いますが、それらが正しいのかどうかを検証せずに盲信するのは危険です。
ある情報の正当性を検証するには、その情報源＝ソースを調べて、出所が（自分にとって）信用できるものなのかどうかを確認する必要があります。要するに、出所が一番古い情報を探すわけです。
以下、GoogleとTwitterでソースを見つける方法について説明します。
Googleでソースを探す方法
「検索ツール」を使って期間を指定すると、検索結果を日付順で見ることができます。
た だ、この順番は（残念なことに）降順なので、一番古い情報＝ソースをすぐに見つけることはできません。なので、期間指定の時に開始日を「1900/01 /01」とし、終了日をソースが発生したとおぼしき日付にして、検索します。その結果を見ながら終了日の値を増減させて、最古の情報を探し当てます（けっ こう根気がいります）。
ただし、この方法はブログの記事に対して非常に弱い（日付をごまかされやすい）ので、「検索ワードを増やして精度を上げる」「検索対象を”ニュース”にする」などの工夫が必要です。
Twitterでソースを探す方法
ブラウザでTwitterにアクセスした時に、検索窓に検索ワードを入れる方法の応用版です。まず、検索の特殊コマンドについて説明します。
・特定のアカウントのタイムラインを対象に検索する場合
from:[アカウント] [検索ワード]
と入力します。例えば、私（@naito_koma）のタイムラインから「プロレス」という単語を検索する場合は、
from:naito_koma プロレス
と入力することになります。
・特定の日付以降のツイートから検索する場合
since:[日付]
と入力します。例えば全てのツイートから2015年7月12日以降の「プロレス」という単語を含むツイートを検索する場合は、
since:2015-07-12 プロレス
と入力することになります。
・特定の日付以前のツイートから検索する場合
until:[日付]
と入力します。例えば全てのツイートから2000年1月1日以前の「プロレス」という単語を含むツイートを検索する場合は、
until:2000-01-01 プロレス
と入力することになります。
あとは、この3つの組み合わせです。
例えば、私のタイムラインから2015年1月1日～2015年7月12日の間で「プロレス」という単語を含むツイートを検索する場合は、
from:naito_koma since:2015-01-01 until:2015-07-12 プロレス
と入力すればいいのです。
というように調べていくと、例えばTwitterで初めて「集団的自衛権」という単語を含むツイートが流れたは2007年4月25日だ、ということがわかります（実際にやってみて下さい）。
こ の特殊コマンドを使わずに検索する方法もあります。一度特定の単語で検索結果を出してから、メニューの「その他の設定」→「高度な検索」と選択すると、 もっと細かな条件を指定して検索することができます。ただ、この方法は日付の設定方法にクセがあるので、条件によってコマンドと使い分けるのがよいかと思います。
で、この方法をいろいろ使っていくと、現在議論されている集団的自衛権の件は2000年10月21日に作成されたINSS Special Report（アーミテージ氏によるもの）に端を発し、日本では第1次安倍内閣時代の2007年5月18日～8月30日に開催された「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」で検討が始められたことまでわかります。けっこう根っこが深いんですね。
ソースを探すという作業はちょっと時間がかかるものですが、ネット上の流言飛語に惑わされないようにするにはとても大事なことです。「ここまでは間違いない」という情報を持っていれば、そこから判断する時にも自信が持てます。検索結果を安易に鵜呑みにせず、確かな情報を基に判断をしたいものです。