申し遅れましたが、このたび新居を買いました。中古マンションですが、我ながらいい物件だと思ってます。てへ。
それはさておき。新居のマンションはauひかりが使えるということだったので、夫婦共々auユーザーの我が家としてはauスマートバリューで是非ともスマホ代を安くしよう、という目論見の下、引っ越してきたばかりのフレッツ光をぶっちぎってauひかりに乗り換えることにしたのでした。
回線切り替え工事の約1週間前頃に、KDDIから荷物が届きました。中身は「ホームゲートウェイ」と呼ばれる代物で、型番は「Aterm BL172HV」。うちのマンションはauひかりマンションのタイプV(16)という形態らしいので、各戸からはVDSLで接続することになっているようです。つまり、このホームゲートウェイ(以下「HGW」と略す)なるものは、いわゆるVDSLモデムなので……え、違う?
取り扱い説明書を読むと、どうやらこのHGW、VDSLとルータがくっついたものらしいのです。どんなものなのかは機能詳細ガイドや接続設定ガイドを参照のこと。要するに、まあ、そういうものなんだそうです。うーん、うちは無線ルータ使ってるから、正直このルータ機能はいらないというか、あると困るくらいなんですけどね。
さて、HGWの機能を見てみると、フレッツ光ではおなじみのPPPoE関連の機能がありません。じゃあ、どうやって接続を認証しているのでしょう。いろいろ調べたところ、次のような仕組みになっているようです。
- VDSLモデムのMACアドレスによる認証。これが通ると、回線とHGWがレイヤ2レベルで通信可能になる。
- HGWのMACアドレスによる認証。これが通ると、KDDIのDHCPサーバからグローバルIPアドレスが割り当てられる。
- さらに、auひかり電話を使用する場合は、IEEE802.1XでHGWの認証が行なわれる。
我が家はauひかり電話も使うことになっているので、3.まで行なわれます。つまり、HGWを回線に接続すれば、何も設定しなくても認証まで行なわれてしまうという、実にお手軽な仕掛けになっているわけです。すばらしい。
でも、その代わりにVSDLモデムとHGW機能は不可分になります。そのおかげで貧弱なルータ機能がおまけでついてくることになってしまい、これの対処に困ってしまうのです。接続設定ガイドのようにLANケーブル1本で端末を接続するだけならいいのですが、我が家はPCもテレビも全部無線LANで接続しているので、どうしても今使っている無線ルータを通さねばなりません。ついでに言うと、HGWのアドレスはデフォルトで192.168.0.1になっていて、これが現在の我が家のネットワーク構成とぶつかってしまうのも何とかしなければなりません。
で、いろいろ調べたり考えたりした結果、こうすることにしました。
- HGWのIPアドレスを192.168.100.1に変更。
- HGWの設定を使って、192.168.100.2をDMZホストに割り当てる。
- 無線ルータのWAN側のIPアドレスを192.168.100.2に固定。
- HGWのLANと無線ルータのWANを接続する。
以上。DMZを利用して通信を事実上パススルーさせてしまうところがポイントですね。
これで、従来の無線LANの構成を一切変えることなく、auひかりを導入することができました。めでたしめでたし。
一度導入できてしまえば、あとは実に快適。うちのマンションはauひかりユーザーが少ないらしいので、100Mbpsの回線をほぼフルに使える状態です。VDSLを通しているのでFTTHのようには行きませんが、昼夜問わず下り70Mbps超は出ます。体感的にも、フレッツ光の頃より格段に速くなりました。これで通信費はフレッツ光より安くなるし、スマホにも割引が効くんですから、もう願ったりかなったりです。うまいことauに取り込まれてるのはわかっていますが、長いものに巻かれてみるのもいいものですw
……でも、auひかり、正直なところ素人さんには少々敷居が高いかも。IT業界で長年飯食ってる私ですら、導入の方法でちょっと迷いましたからね。HGWで認証設定いらずなのはいいんですけど、その一方でルータ機能によってLAN構成の自由度を下げてしまうのは問題ありかと。ライバルであるフレッツ光から乗り換える際のケースをもっと研究してもいいんではないかと思います。
以上、auひかりを導入される方の一助になれば幸いです。でわでわ。
貧弱ルータにヤラれた者です。
この情報大変、大変役立たせて頂きました!
DMZ機能を利用する所に脱帽です。
ひかり電話を犠牲にすることもなく、スピードも維持できてバンザイです。
まことにありがとうございました。
ああ、お役に立てたようで何よりです。
白状しますと、DMZを使うアイデアは私のオリジナルではありません(汗)。
とある方が別のルータで使用なさっていた記事を応用したものです。
私もこの方法を知った時は驚きました。
auひかりはコストパフォーマンスが高い一方で導入するには少々クセがあるのが難点ですね。
ともあれ、快適にご利用されているようで、うれしい限りです。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。この記事をヒントに色々実験してみました。うちのHGWはAtermBL902HWというものでVSDLモデムとルータが1つの筐体に入っていますが、VSDLモデムとルータをつなぐイーサケーブルは外側にイーサポートごと出ているので、自分持ちの無線LANルータから直接VSDLモデムにイーサケーブルを直接接続できます。かつ自分の無線ルータは任意のMACアドレスを指定できるモデルなので、HGWのルータのWAN側MACアドレス(親切にもラベルで貼ってある)を無線ルータに設定し、無線LANルータのWAN設定をDHCP取得にすれば、DMZ使わなくても大丈夫でした。同様の環境にあるかたは試されてみると良いかもしれません(もちろん自己責任で!)。
こんにちは!auひかりを導入しなければよかったと後悔しています。
一般的なPPPoEの設定項目が無く、外付けルーターの機能が生かせません。
こんなBL902HW(auひかりルーター)を作ったNECもダメと思いますね。
何の為に各メーカーは高性能外付けルーターを作っているのか意味が無くなります。
高性能な外付けルーターの機能を使う為、APモードは基本的に使いません。
BL902HWのルーター機能をカット出来れば二重ルーターにはならないのに、
ユーザー無視のauひかりは、お勧め出来ません。
手間の掛かる設定で接続していますが、多くの機能が使えないので、工事日に解除申請すると
数十日も放置され解約料金請求するプロバイダー(ビックローグ)!
問題が出た場合元の回線に戻せるようにドコモ光は解約しないで下さいと言いながら、
二重の工事費+解約金を請求するのは完全に詐欺師です。
外付けルーターの機能を生かしたい方は、auひかり+ビックローグは、対応が最悪なので契約するのはお勧め致しません。
初めまして「auひかり(BL172HV)を導入してみた」の投稿の件で、名前が間違った為、申し訳ございませんが、匿名SAの前の2017年12月27日 3:22 PMの投稿を削除願います。
ふぇるかど 様、貴重な情報ありがとうございます。
もしこの投稿をご覧いただけましたら、ぜひご指導下さい。
お恥ずかしい話ですが、
1.HGWのIPアドレスを192.168.100.1に変更。
で、いきなり躓いてしまっています。
詳細設定→LAN設定→【IPアドレス/ネットマスク】でアドレスを変更した時点で通信不能状態に陥ってしまうのです。
当方ネットワークに関しては全くのド素人で何かとんでもない勘違いをしているかもしれませんが、何らかのご助言いただければ幸いです。
>Gen様
お返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。
コメントがついていたことに今まで気づきませんでした……。
お問い合わせの件ですが、その後いかがでしょうか。
通信不能というのは、モデムの設定画面が表示されなくなった、ということでしょうか?
もしそうであれば、以下の手順を試していただけますでしょうか。
1.端末のIPアドレスを固定アドレス「192.168.100.2」に設定する
設定する手順は、Windows10のものになりますが、以下URLをご参照ください。
http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/qadoc?QID=018061
この際に、以下のように設定してください。
・デフォルトゲートウェイは「192.168.100.1」
・サブネットマスクは「255.255.255.0」
・優先DNSサーバーは「8.8.8.8」
2.ブラウザで192.168.100.1にアクセスする
これで、モデムの設定画面が表示されるようになるかと思います。
もしうまくいかないようでしたら、またご連絡ください。
どうぞよろしくお願い致します。