【リリース後に確認された問題】2014 年 8 月 13 日公開の更新プログラムの適用により問題が発生する場合がある
なんつーか、こう、ですね。とんでもないことしてくれたもんですな、マイクロソフトさん。今までも更新プログラムで不具合が出たことは何度かありましたけど、今回のはかなりひどいですよ。
うちのメインPC、この問題をもろかぶりしました。何度再起動かけてもセーフモードで起動しようとしても、ブルースクリーン。しかも、BIOSでは一見HDDの認識に不具合があるように見えるので、「こりゃHDDの回路が逝ったかな」と真面目に思いましたよ、ええ本気で。
しょうがないから新しいHDDを買おうか、いっそのことこれを機会にシステムディスクをSSDにしようか……じゃあ明日アキバ行って買ってくるかー、とほほだなぁ。と思いつつ、どれ寝る前に軽くTwitterでも覗いておこうかな、と何気なくタイムラインを見ていたら。タイミングよくこんな記事が流れてくるじゃないですか! まさかと思ってよく読んでみたら、セーフモードでも立ち上がらない場合があるって、もしかして、うちのPCもそれか!?
というわけで、翌日さっそく調べてみました。ちなみに、問題が起きたPCのOSはWindows7です。記事冒頭のTechNetの記事ではWindows8.1での手順が載っているので、ここではWindows7での対応方法を記します。
まず、セーフモードが立ち上がらなければ手も足も出ないので、その対策から。(セーフモードで立ち上げられる人は以下の項は飛ばしてください)。
PCを再起動させると同時にF8を連打し続けます。するとBIOSの表示が一通り出力された後に、セーフモードその他のメニューが出ますので、その一番上の「コンピューターの修復」というのを選択します。すると、IMEやらアカウントやらを聞かれた後に「スタートアップ修復」「システムの復元」「システムイメージの回復」といったリストが出てきますので、その一番下の「コマンド プロンプト」をクリック。すると、おなじみ(?)のコンソールが現れますので、(Windowsのシステムがc:\windows以下にある場合)「del c:\windows\system32\FNTCACHE.DAT」と入力してEnter。この「FNTCACHE.DAT」というファイルが悪さをしているので、消してしまうわけです。終わったら「exit」と入力してEnter、でコンソールを閉じます。そうしたら「再起動」のボタンをクリックして、再起動させます。
さて、TechNetの記事では「通常であれば、これでコンピューターは正常に起動されます。」とありますが、ウソです(きっぱり)。これを信じて普通にWindowsを立ち上げると、またしてもブルースクリーンが現れて肝を潰します。じゃあどうするかというと、やっぱり再起動→F8連打をして、今度はセーフモードでWindowsを立ち上げます。多分、無事立ち上がるはずです。
で、後はTechNetの記事のとおりレジストリを編集して、もう一度FNTCACHE.DATを消して、最後に更新プログラムを削除して、再起動。今度は普通に立ち上がるはずなので、エクスポートしたレジストリファイルを結合して、作業完了です。
……って、簡単に書きましたが、セーフモードでのレジストリ編集作業は(画面解像度が低いので)けっこうめんどくさいです。ついでに念のために言っておくと、レジストリの編集は慣れた人でないと非常に危険なので、一般ユーザーさんは手を出さない方が賢明です。どうしても自分で何とかしたい、という方のみ自己責任でお願い致します。つーか、そんな危ない作業をしないと復旧できないトラブルを更新プログラムで引き起こしてしまったのが、今回の問題の一番罪深いところなんですが……(怒)
なお、更新プログラムは入れたけど何も起きていない、という方もいるかと思います。が、TechNetでは予防的処置のため問題の更新プログラムをアンインストールすることを推奨していますので、早めに対応しておいた方がよいかと思います。ちなみにWindows7の場合は「KB2982791」と「KB2970228」の2つをアンインストールすればOKです。
そういうわけで、うちのメインPCはようやく復旧して、こうしてブログの記事を書くことができるようになりました。ですが、世の中にはきっとブルースクリーンを目の当たりにして呆然としてらっしゃる一般ユーザーも数多くいるはずです。マイクロソフトにおいては、可及的速やかに対策プログラムをリリースするよう、強く強く希望する次第です。