1994年10月某日①
唐突ですが皆さんは、超能力というものを信じますか?
まあそこまで大げさなものでなくても、ちょっと勘のいい人なら、本屋やレコード屋やソフト屋や、あるいはゲーセンで(!?)体験した事があるんじゃないかって思います。そこに自分が求めている物が存在しているか否か、というのを、その場の雰囲気や、さわった時の感触で察知する、っていうの。本当に大事に思っている対象にしか反応しないセンサー。皮膚感覚で感じる磁力のようなもの。
……とまあ、変な前置きになってしまったが、いつものゲーセンに向かう途中、別のゲーセンから唐突に、そういった力を感じたのだ。確かに私を呼ぶ「声」がする、引っ張られるような感触がある。確かめてみなければ。――何なんだろうね、今私を、これ程までに強く求め続けてくれる物といったら、レイフォースただ1つしかないのに。この店には
なかったはずなのにね。
それなのに、店を一巡したら見つかりました、隅にちょこんと鎮座しているレイフォース。あったじゃないの。外からでも分かるなんて、私って、すごい! といっても、その日に入ったかどうかは分からない、前から入っていて、今日たまたま錯覚しただけかもしれないけど(笑)。はいはい、そんなお遊びはここまでにして、台があったらやるしかねえっ!! 1プレイ50円ってのは嬉しいねぇ……けど、メンテがイマイチ、モニターの輝度も高すぎて目が痛くなりそう。極め付けは磁気バリバリで、白が紫に発色している、3面の雲もタイトルデモも赤紫色! 勘弁してぇぇぇぇ!!
――その後私がいつものゲーセンで、1プレイ100円のレイフォースをやり直した事は言うまでもない。
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