1994年~2001年にかけて、鉄道雑誌「鉄道ダイヤ情報」(以下「DJ」)にて半ば連載させて頂いていた、“鉄道リリック” の集大成です。未発表作品も加えてお送りします。
(編注:レイフォース成分も若干ちりばめております)


特急愛称日本縦断おまけ付き

当初は「300 文字以内に、如何に JR 特急の愛称を詰め込むか」という、純粋に技術的なトライアルだったのですが、後年 DJ を賑わした、詩の萌芽と呼んでいいでしょう。(1994/5)


〈はくたか〉の甦る春へ

初めてマトモに書いた「詩」。あまりにも前衛的な試みでしたが、掲載して下さった担当者様に大感謝。投稿欄に相応の「器」がなければ、投稿者は決して育たないのです。(1997/1)


空との架け橋

国際空港へアクセスする特急の愛称を折り込んだ詩。空港へ行くだけではなく、帰国を出迎えるのも彼らの役目なのです。 (2013/3・未発表作品)


感謝されるべきもの

藤原一気様の同人誌「抱腹 Z2000」に寄稿。シチュエーションとしては「(何故か)新宮那智が地上駅だった頃の渋谷駅で、東急 N3000 系に語る」なのですが、気がつくと「ぼくはでんしゃ」の女性バージョンになってました(汗)。(2000/4)


君との約束 ~鉄道車両の詩~

今日び「切符」という概念は、どこまで通用するのでしょう――時代を感じますね。その内日本全国 IC カード化でしょうか。(1997/9)


WITH “SUNRISE”

JR 西日本 285 系に捧げた詩。私がプライベートで大仕事を仕上げた直後の一品。「朝焼け」の後には涙雨が降る訳で、ブルトレ的にはあまりに不吉な予言でしたが……。(1998/6)


品川夜想

1回没ったのが復活掲載されて、また後日再復活した珍品です。電車の形式にはさすがに時代を感じますね……。(1997/5)


Welcome, <Ray>l Star

「のぞみ」と同系列の車両を用いた「ひかり」、「インテリジェント・サルーン ひかり Rail Star」こと、JR 西日本 700 系 7000 番代。「Rail」を「Ray」に変えれば、「〈のぞみ〉であり〈ひかり〉でもある者」を表現できる、という駄洒落です。(2000/1)


星に連なりし者たち ~寝台特急の詩~

列車名をずらずら並べるお得意のパターン。この頃は詩が書ける程大勢いた、青き流星たち……今日ではすでに全廃; 新幹線に “転生” した者もおりますが。(1999/6)


河を越えて ~秋の彼岸に~

没投稿から復活掲載。シチュエーションとしては、「多摩川の上から亡き横須賀線 113 系を悼む」ですが、実際のところは亡母へのレクイエムでした。難解とも突飛ともいわれる、掲載時に切られてしまった2行:「いつか再び逢えるのならば/今生きている意味がない……!」、これこそが真髄だったのです。(2001/7)
続き:「光へ。-春の彼岸に-


Identify

プロット自体はかなり以前からあったものの、「雑誌投稿としてはネガティブ過ぎる」という理由から、応募を自粛していました。(2011~12 頃?・未発表作品)


天翔ける〈白鳥〉の歌

元々「白鳥」といえば、大阪から青森を結ぶ名門特急でした。「電車を天に上げる」という、まさしく神をも畏れぬ所業が、許されるかどうかはともかくとして……(汗)。(2001/1)


北海道発宇宙行

要するに「『ふるさと銀河線』よ、潰れないで~」といいたかった訳ですが、力及ばず……。それにしても、北海道の特急も、随分と様変わりしたものです。(1998/1)


Rays -新幹線に捧ぐ ’99-

山一證券破綻から 1 年、不況のただ中で書かれた一品。――ただ、安易な整備新幹線は、地域のためにならないとも思いますが。(1998/11)


かがやきのつるぎ -新幹線に捧ぐ ’15-

我ながらよく全愛称詰め込んだもので(笑)。でも、今の DJ に出しても到底載れるとは思えない(そもそも何処にも受け皿がない)ため、単純に書いてみただけです。(2015/1・未発表作品)


ヤー・チャーイカ -未来への岐路に-

JR 九州 885 系に捧げる詩。車や航空機に依存していては、自分の首を絞めるだけなのに……。このシリーズの中で唯一の没投稿となってしまったのは、やはり「『鉄道』雑誌のネタとしては、スケールがデカ過ぎた」のが敗因でしょうか?(2000/6)


POWER TO PIERCE THROUGH

JR 西日本 700 系 7000 番代が東へ来たら――という前提で書きましたが、どうやら奴さんは “青い壁(=JR西日本管内)” から出る気がないようなので、これは “なんちゃってリリック” です。(2013/3・未発表作品)


Communication Link System

1 回没って復活掲載。鉄道目線で見たら、目から鱗の発想かもしれません。当時の流行りに乗って、ちょっと宇多田ヒカル入ってます。(1999/8)


光へ。-春の彼岸に-

東急 4110F に捧ぐ。かなり難解なメタファーなので、もう一つヒントを。「先頭」は、必ずしも進行方向の先頭とは限りません。(2017/3・未発表作品)
前身:「河を越えて ~秋の彼岸に~