JR 西日本 285 系に捧げた詩。小蕪がプライベートで大仕事を仕上げた(=「…with RAYFORCE」上梓)直後の一品。「朝焼け」の後には涙雨が降る訳で、ブルトレ的にはあまりに不吉な予言でしたが…… (1998/6)


速くて安いことが一番いいなんて
何処の誰が決めたんだろう……?
時間とお金を費やさなければ手に入らない
かけがえのない何かだって
間違いなくあるというのに
 
大きな荷物を背負って
夜更けの駅から一人旅立つ
客車ではなく電車なのは
電気無しでは動かない時代を映す鏡
ジョイント音を子守唄に
冷たく長い夜を 越えてゆく君は
いつもと違って孤独じゃない
 
共に過ごした夜の闇の深さの分だけ
眩しく射し込む朝の光で目が覚める
ゴールはもう すぐそこ
その列車が体現し かつ与えてくれるのは
苦難を超えて自分の道を
目的地まで走り抜く
新しい日を生きるための力――!
 
寝台特急は今 青い夜を過ぎて
金色に輝く朝焼けの中を走り始めた

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