1994年8月某日

 今日はin 代々木。最近は1コインでギガと対面して、……負かされて(涙)、2コインで4面序盤で立て続けにやられるってパターン。今回も例に漏れずギガまで来た時には残機0。(一騎打ちよ――多分勝てないだろうけど)が、予想外に持ちこたえている最中に、不意に熱い思いが込み上げた。残機が幾つだって、私はまだ戦場にいる事を許されている。ミスさえしなければ、それで全面クリアする事だって可能なはずだ。昔好きだった八神純子さんの、「LONELY GIRL」という歌を思い出す。「強くなりたい/あなたの明日を 支えるくらい/罪さえ 許せるくらいに」――たった独りで戦っている、「彼女」に明日などなくっても…… 負けない、最後の最後まで諦めたりしない! 「彼女」の設定数あれど、今 X-LAYを操っているのは私、ここにいる私が、RAYFORCEなんだから……!!
 ……気合いだけで勝てたら世の中苦労しませんね、やっぱり負けちゃいました、とほほほ。でも、気が付くと無意識に敵機にサイトが合っている、自分が「彼女」に限りなく近付く瞬間がある、そんな4面を戦えて、嬉しかった。

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