1994年12月27日

 最近ようやく気が付いたのだが、ハイテク代々木のレイフォースは、「連射付き」というもののようだ。元からオート連射のゲームなので分かりにくかったのだが、代々木では空中物を速く壊せる、よく先に進む、と思っていたのは、そういう理由だったのだ。バカみたいに強いショットにものをいわせて、今日は「おらおら―――!!」とばかりに、存分に憂さ晴らしをして楽しんだ。
 ――茗荷谷のゲーセンにはもう通えない。でも代々木には2週間に1回は確実に用事があるから、年が明けてもわずかながらレイフォースをやる事はできる。……そうよ、後ろを向いて何になるの? この先やれない事を悲しんで、今台があるのを楽しめないんじゃ意味がない。
 帰らない過去より、分からない未来より、ただ現在、そこに存在する弾を避ける事、敵を倒す事を通して、生き方さえも教えてくれるゲーム、総てを前向きに染め変えてくれる魔法――レイフォースに逢えたのは一つの奇跡だった。

いいね!
いいね! 0
読み込み中...
Pocket


コメントを残す