1994年12月某日

 ここのところスランプだ――――(泣)。実力を出し切れれば、1コインで6面にだって行けるはずなのに、なんで? なんで1コインで4面越えられなくて、オーディンで2コイン終わっちゃうの!? ……でも、始めた頃は1面で全滅してたし、4面が奇跡だった頃もあったんだよね。前に進む事だけで精一杯だった時期を過ぎて、振り返れるだけの距離を、私は歩いてきたんだ……上手くいかないと不安を感じる所まで――。楽しむためのゲームで、逆にストレスためてどーすんのよぉ。けど引き下がらないよ、今、私の強さが問われているんだ。
 とか何とか気を付けていたって駄目な時ゃ駄目、今日は「ギラソルとアスラのばっかやろ――――お!!」的なプレイで、もう落ちるとこまで落ちたぜの絶不調。あまりにしおしおで、御茶ノ水に行く気もしなかった。正直怒りのあまり血管が切れそうになった。けれど、(楽しむためのゲームで、逆にストレスためてどーすんの)という思いが、私の意識をプラスに転換した。駄目なら駄目で、自分を責めてもいい事ない、ありのままに受け入れるしかないんだ。次で失敗しなきゃいい。悔しさをバネにするというのでは、あまりに悲愴だから、もっと自然に、優しく、ね。
 帰り道、車両故障で横須賀線が止まっていたので、東海道線に回って、普段は地下にもぐりっぱなしの、東京~品川間の車窓を楽しんだ。――鉄道ファンというのは、普通の人間にとっては手段であり通過点でしかない、車両自体や沿線の風景を、楽しむ事のできる人種だ。暗闇の中に林立するビルの明かりが光る、地上から5面の風景を見たら、こんな風なのかな――…そうだ、ゲームだって、途中経過を楽しむ事を放棄して、結果だけで見てしまったら、悪い意味でのゲーマーになってしまうよ。ちょっと、反省。

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