いったい何処へ行ってしまったの、美しい彗星よ、どの星系の、どんな庭の凍りついた
深みへと消え去ってしまったの、何故冷たく入り組んだ惑星のただ中へと吸い込まれてしまったの

              逃げ続けたあなたは、ようやく安らぎと隠れ家を見つけることでしょう
  不確かで謎めいた衣を身に纏って ああ、私の美しいあなた

           魔法のような黄金の暁が、夜から降り立って、私に密やかに指し示す
                  逃げていく、去り行こうとする、
                           愛しいあなたの許へと、私を導くすべを。

       私が知る或る星はこう言った、「君を見かけて彼女は、君を目に留めたはずだったのに、
   君は彼女の言うことに耳を貸さず、立ち止まろうとはしなかったのだ」と。

死にそうに傷ついた私の身体、凍えた魂。それはただ一度の
      あの夜の想い出に溢れそう あなたは、既に笑いに紛らわせようとしていたというのに。

 いったい何処にいるの、星雲のように掴み難い過去の姿、
           どちらに振り返り、何処へ行って探せばいいの、どちらを向いて
                   夢見ればいいの あなたを失ってしまった、この残酷な永遠。

   いったい何処へ行ってしまったの、美しい彗星よ? ああ、何て愛しいあなた!
         一度では足りない、二度でも三度でも命を懸けて、
                  火と空と大地と海、全ての元素を瞬く間に焼き尽くしましょう。
         かくも美しく、彷徨える星よ、あなたの狂った歩みを正すために。

     でも、あなたにはどうでもいいのでしょう 私の想いの中を旅し、笑い、
           もしかしたら涙することがあるかもしれないあなた。でも、私は言いましょう
  あなたを追い求め続ける私の夢、熱情を諦めはしないと。

そうね、きっとあなたにはどうでもいいのでしょう 今はもう知っているから
       私の気持ちを弄ぶことがあなたには出来ると、けれど、それならばもう一度言いましょう
      この想いは何者にも止められはしないと

    あなたを捕らえ、奪い、その苦しみから解き放ちましょう
               あなたの惑いに答えを見つけ出すまで、宇宙をくまなく探しましょう。

       愛しいあなたと私が再び愛し合うその時を、あの神聖で
 甘美な時を待ちわびながら、私は狂おしく求め続けましょう

   愛しいあなたと私が再び愛し合うその時を、あの神聖で
                   甘美な時を待ちわびながら、私は狂おしく求め続けましょう。

            惑星よ、愛よ、惑星よ、愛よ、惑星よ……

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